9月1日(月) 議案質疑の通告提出、上司の遭難跡地を訪ねる王岳登山
早朝日刊紙配達後、議会へ。今日は9月議会開会日です。
9月は決算議会です。議会の主な役割は、執行状況から来年度以降の予算で何が見えるかを議論する事です。
共産党がよく言うのですが、市の財政調整基金を使えば、給食の無償化や国保の減免が出来る、という主張が、本市財政で成り立つかどうか。
もう一つは、市立病院が16億の赤字となりました。来年度以降も赤字必至の状況で、病院経営をどう進めて行くのか。
詳しくは、後日当ブログで綴ります。今日は通告だけお知らせします。
「9月議会報告」にUPしています。
昨日、日曜日。
日帰りで山梨県西湖北側の王岳(1623m)に出かけてきました。
王岳は3年前の7月に登りました。同じ場所に2度行く理由は2つあります。
一つは上司の遭難跡地を確認する事。議員になる42歳まで、25歳の時から静岡市内の旅行会社で17年間務めました。
上司は山が好きな人で、それが嵩じて登山ツアーを企画し、当時山を知らなかった私ですら40人もの客を連れて登山したことは先月の蓼科山で記しましたが、そんな健脚上司が私が退職した後、今から5年前に王岳で遭難したのです。
あの健脚だった上司が、さほど難しくもない王岳で?なぜ?
幸い、骨折だけですみ命に別状はなかったのですが、ヘリで救出されたので地元メディアで報じられ、山梨県警の遭難マップにもしっかりと記されています。
もう一つは、3年前の登山時に、途中の展望台から富士山、麓の樹海、西湖の青の濃淡のある景色が素晴らしかった感動があり、晴天の予報の今日も再度見られるのでは?との期待感からです。
※山梨県警の遭難マップより、当日の遭難場所を特定しています。
コースは、西湖近くの根場いやしの里からスタートして鍵掛峠へ登り、稜線を西に進み、私の絶景地を経て王岳へ。
ここからスタートの根場へ戻る周回ルートがあるのですが、西の精進湖へ下った地点が遭難場所なので、そこまで下り王岳へ登り返して根場へ戻るコースです。
5時半にスタート。日曜日ですが私しかいません。夏ももう終わりですね。
鍵掛峠までは600m余の登り。景色も何も望めない単調な道を1時間半ほどで稜線に出ます。
稜線に出てからも、アップダウンが多く常に視界が開けるわけではありません。睡眠も充分とっているし前夜は珍しく?休肝日だったのですが、調子は今一つです。
王岳まで、鍵掛、吉沢山、と小ピークを2つ過ぎたところが絶景地点で富士もよく見えるのですが。
う~ん、明らかに3年前と違いますね。
あまりに暑くて早朝でも空気が淀んでしまっているのでしょうか。
それとも、期待が大きすぎたのでしょうか。
ここから王岳はすぐなのですが、途中、登山道が崩落している箇所があります。南側の岩の斜面にトラバースするロープがあるのですが、半ばまで来たら上に登るロープがある。この先の足の置き場に不安を感じ登ると崩落した登山道に出てしまいました。
結果として、カニの横歩きのようにロープを伝って行けばよかったのですが、ロープを伝って下に行く度胸も技術もないので崩落登山道を這う這うの体で元の場所に戻り事なきを得ましたが、前回も通っている箇所です。ここって、こんなに怖かったかな~。私の記憶が違うのか、予想以上に崩落が進んでいるのか。どっちなんかな?
さて、もう一つの目的である上司の遭難場所へ行きます。
山に慣れている上司でしたが、当時のここまでの行程は私と同じで、王岳から西へ進み精進湖へ下る予定ですが、精進湖で迎えに来ている奥さんがいつまでたっても降りてこないので110番したそうです。
ここまで3時間、ここから精進湖まで3時間ですから合計6時間です。
ただ、後で聞いた話ですとペットボトル1本のみで入山したそうです。明らかに油断していたと思います。
まず、王岳直下の下りの急な事。傾斜が急な上、クマザサで滑る滑る。急こう配ぶりは等高線からも明瞭です。水分も充分でないなかで、迎えを気にしていたかどうか、この急傾斜で骨折したのでしょう。
山梨県警のHPと突き合わせると、急傾斜地店を下ったところが、ヘリ救助地点とあります。ここでようやく視界が開けます。おそらく上司はこの地点で救出されたのでしょう。
しかし、ここは、これまでの急こう配がようやく一段落したコブで、視界が開けていますが、上司は夕方に救助要請し、翌朝7時頃ヘリで救出されましたが、一晩といえどもこんな場所で過ごす事はきつかったことでしょう。
そんな旅行会社ですが、コロナでも頑張っていたのですが、今から2年前、とうとう倒産してしまいました。
今日も楽しいだか、楽しくないんだか、山行でした。